久しぶりにいいトレーニングが出来て、眠気爆発の豊田玲子です(=~=)

昨日の夜のお客様でした。
強剛母趾の症状で重心位置が乱れ、全身のアンバランスからの捻転が膝に強く出てしまい、痛みから歩く事もやっとの状態ご来店されました。
「トレーニングに行こうか迷ったけど。。。」
とおっしゃっていました。

lower

膝はとても影響が出やすい関節です。
特に「関節が緩い人」はよく症状に見舞われる部位です。

身体は全ての関節をスムーズに動かし続ける為、互いに多方向性のある張力関係を持っています。
膝に限らず関節症状の大半は、その全身の張力バランスが崩れる事で起こります。
(膠原病などは別です)

建築構造物でも同じようなものがあります。

tenceglity

この様な構造システムをテンセグリティ(張力・統合)と言います。
バックミンスター・フラーや、ケネス・スネルソンによって提唱された構造システムです。
最近では「身体もテンセグリティ構造の集合体」だという見方が多くなりました。
豊田の施術の基盤も、これにとても近いように思います。

「関節が緩い人」は、全身の構造も不安定なので、張力の乱れを簡単に生みます。
先日のストレッチの功罪についてのブログでお話した、ストレッチをする事で悪影響ばかりが出る人の代表が、この「関節が緩い人」です。

関節が緩い=身体が柔らかい

と混在されてしまうケースがとても多いように思います。
また、関節の緩い人に限ってストレッチ系の運動が好きです。
ジュニア期に関節可動域が広い事を単純に「良し」と評価される事が要因の一つにも思います。
でも異常でアンバランスな関節可動域の拡大は、関節構造の不安定性を生みます。
(問題なく動かせるけど、クリック音がする場合などはほぼ不安定性が問題です)
そして関節の安定を図ろうする身体は筋張力を高めます。
関節構造が不安定で、筋張力の高い身体は、ケガのリスクが高くなります。

だから今回のお客様の場合でも
まず関節の捻れを修正する為に、患部を中心として全身の異常な張力を修正しました。
そして張力の弱い部分には運動で適度な張力を再入力して、全身の張力バランスを向上しました。
最後に、同じ内容を自宅で実践できるようにセルフケアとホームトレーニングの練習をしました。
膝だけの施術ではすぐに痛みが戻り、施術だけで終わっても、いつかまた同じ症状に見舞われます。動作を改善して、強さを獲得しなければいけません。

生き物の多方向性張力構造は、様々な方向に動き続ける事で「良い状態」を保たれます
良い張力の状態であれば、スムーズな水分代謝・血液循環となり、活発なエネルギー生産が起こり続けて、常にフレッシュな細胞であり続けられます。
仮に急性期外傷の初期修復段階でも、この水分代謝→エネルギー生産→細胞の入れ替わりが活発であるべきです。
細胞一つ一つがフレッシュである事が、全身の健康です

だから、運動が大切です。
色々な方向へのコントロールされた大きな動きを獲得することで全身に淀みなく水分や血液が巡ります。
その為には、施術もストレッチも動作づくりもトレーニングも全て必要です。
もちろん、食事や休養にも大きな要素です。
これはまたいつか。。。^^;

 

安静は対処療法だと感じます。
痛みには必ず理由があります。
特に整形外科分野の領域での安静は治療過程ではないと思います。
痛みが出る原因や機序を理解して積極的に改善する必要があります。

でも、痛い時には大事にしたくなるものです。
だから、ぜひ、相談してください^^

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原因不明でただ不安な状態ではなく
病院とも上手に付き合いながら
自発的に積極的に身体と向き合っていけたらいいですよね^^

因みに昨日のお客様は、
時間をかけて、自分の身体の理解、痛みの理解、来週までの宿題を覚えて、
症状の改善に喜ばれながら帰りました^^

 

不安な時は、相談してください。
これはヤバいぞ!と思った時は、迷わず、病院へ行ってください(笑)

Author Profile

豊田 玲子
豊田 玲子平塚スポーツケアセンター 理学療法士
1984年神奈川県生まれ
理学療法士 NSCA-CSCS JATI-ATI
ボディフィットネス元日本代表

幼少期から走り回っていた豊田は、運動が大得意でした

学生時代に大きな膝の手術を両膝に2回しました

ケガをした事で基礎医学・トレーニング学・栄養学に始まり
競技離脱から完全復帰までの心理的側面まで沢山の事を学びました

学生時代の実体験が今の自分への入り口だったと思います


でも怪我や手術の影響は想像以上でした

日常生活には支障がないレベルの悪さを
『受け入れていた』といえば聞こえは良いですが
根本的な改善を端から諦めていました

そのまま運動し続けていた事で
代償動作の積み重ねで固まった身体は癖だらけでした

捻れている・伸びきらない・曲がらないは仕方ない
だから、痛いのは普通、左右も違って当然
将来手術になるかもな

いつかの豊田の様に、そう思っている方、多いと思います

身体は諦めなければ、必ず良くなります
良くする!良くなれ!と思えさえすれば、その瞬間から必ず進化し続けます

諦めたら、悪さが悪さを呼んで
どんどん身体の機能が低下します
どこかでまた障害やケガに繋がります


そうなる前に相談するところがあれば
正しい助言を得れる場所に出会えれば
根本的な改善への自主性を身につける事が出来れば

もっと違った人生になるはず

「出会えてよかった」と思って頂ける
平塚スポーツケアセンターはそんなジムです

そこの豊田玲子の一面は、こんなです(笑)

どうぞ宜しくお願い致します♪